君に「土地と家に縛られない自由」を与えたい
ボロアパートで何が悪い
知人からの一言にムカつく。
電話での会話の中で、私が「この前は、機器の故障でインターネットが使えなくなって困り、今度は、テレビが映らなくなってしまったんだ」と何気ない話をしたつもりだった。
それについて、言われたのが、
「ボロアパートだから問題が多すぎ、どうせアンテナが原因。大家の管理が悪く直しきれないんだろう」と返ってきた。
インターネットが使えなくなった原因は、契約している光回線の会社が手配したモデム(機器)であって、ボロアパートとは何ら関係がない。
しかも、契約している光回線の会社は、短期間で期間で故障したことについて、金額面で補償してくれると言っている。
テレビが映らない原因は、私自身も確認していないからわからない問題。
ボロアパートのせいではないと思うのだが。
ボロアパートを悪く言うなら、高級マンションでも借りてくれ!と言ってやりたいところだが言えるわけがない。
それに、インターネットに接続できる環境がどうなっているのかも知らない上に、テレビの問題もテレビ本体が故障していないのなら、アンテナ云々を考えなくても、光テレビを契約すれば何ら問題はない。
そんなことも知らんのか?とも言えない。
ちょっぴり失礼な発言に、ちょっぴり腹がたった。
まあ、それだけの話である。
土地と家に縛られない自由
ちょっぴりムカついた知人は、先祖代々の土地に家を建て、ずっと住み続けるであろう。
それについては、個人の自由だ。
しかし、土地や家に縛られずに、好きな土地や場所に住めることは自由で素晴らしいとも言える。
世の中には、自由に住む場所を変えることが出来ない人もいるのだから。
人によっては、羨ましい生活と生き方をしているとも言える。
歳を取ってきた私には、移動することが大変に感じ始めている。
それに、引越しにトラウマがあり、簡単に移動することができない問題もある。
息子は、引越しの多さに喜んでいる。
今日も、ここに書いたことと同じ内容を話したばかりだ。
息子は「自由に住む場所を変えられないなら、海外で暮らすことも無理になってしまうからね」と付け加えていた。
息子がそう考えられるのは、以前から私が伝えてきた内容でもある。
社会に出た時に、自由に暮らす場所を選べる、又は暮らす場所に馴染めなければ、ずっと同じ土地と場所に縛られてしまう。
息子が夢みている、外国へ行きたい、暮らしてみたい、それらの願いを叶えることも難しくなってしまうことになる。
外国はすぐ近くにある
外国へ行くのは、簡単なこと。
飛行機に乗ってしまえば、嫌でも外国へ着く。
そしたら、嫌でも降りなければならない。
普通に仕事さえしていれば、簡単に行ける。
だが、日本人の中には遠い異国の地を恐れる。
英語が使えても、言葉に出すことに躊躇う人もいるし、外国に対して何となくの拒絶反応がある。
実は、行けるのに行かない人が多いのも日本人には多いように思う。
息子は、グローバルな感性が育っているし、英語は独学で得意である。
そして、もう一言語を話せるようになりたいと願っている。
スペイン語、ドイツ語、フランス語・・・迷っているようだが、フランス語を選択する予定にしている。
働いて得たお金の使い道は自由だ。
息子よ、外国は意外と近いのだ。
自分で見て、感じて、人生を好きなように生きてほしいと願っている。
母である私は、歳を取りすぎた。
日本から出ないまま、生涯を終えるだろうが、何一つとして後悔はない。