我らは野良猫である

人生の中で出会うなにか

初めて、死んでも死にきれない思いになる

白鳥を見られなくて残念

息子と私、そして娘と娘の彼氏さんの4人で、白鳥を見に行く予定になっていた。

しかし、私はどうしても行く気分になれず、行かないことにした。

息子たち3人は、予定通り白鳥を見に行ってきた。

帰ってきた息子から、白鳥や鴨、白サギ、黒サギなどの写真を見せてもらった。

もちろん、動画も。

大学まで2年しかない。息子と過ごせる時間は2年。

今年は、絶対に行きたいと願っていただけに残念でならない。

しかも、白鳥の子供も見れたと嬉しそうに写真を見せてくれる。

「醜いアヒルの子の話のように、真っ白な白鳥に混じって、一回り小さな灰色の白鳥がいるんだよ」と説明してくれる。

私も見たかった。灰色の白鳥を。

 

死んでも死にきれない思いだ。

 

「死んでも死にきれない思い」とは、何とも大袈裟に聞こえるかもしれない。

私自身も、他人からこの言葉を聞いた時には、深く理解していない言葉だった。

初めて使う言葉と、初めて知った思い。

 

息子と一緒に見たかった。

 

ずっと息子と生きてきたけど、そろそろ自分1人の人生を考えて、1人で行動しないといけないと理解はしている。

頭では理解しているけど、まだまだ行動には移せない。

寂しいよ。

とてもとても寂しい。